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上村松篁画伯の描く、花鳥画の世界

上村松篁画伯の描く、花鳥画の世界。丁寧な描写と配色、そして対象を効果的に見せる構図からは、母性さえ感じるような暖かな視点を感じます。一瞬のうちに移りゆく草花と、決してじっと止まることのない小鳥たちだからこそ、その姿を写しとることは容易ではありません。それでも、松篁画伯の作品には、対象への愛ゆえか、生き生きとした空間が広がっています。

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「輝く花」

実際のお作品は、目に鮮やかなライトグリーンと、いのち漲るハイビスカスの対比が南国の光を感じさせるような仕上がりです。蜜を求めるハチドリもかわいらしく花のまわりを戯れるように舞っています。

京都画壇、日本画らしい画題ではありませんが、昭和30年代にハワイへ写生に訪れるなど、画伯にとっては熱帯の自然こそ自分らしい作品の一つだったのではないでしょうか。

 

 

 

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「母子の雀」

母スズメと二羽の子スズメが小さく向き合う微笑ましい作品です。母スズメは子供たちに何かを諭すように悠然と構えています。子スズメたちはくちばしを開けて、餌をせがむのか、何かを伝えているのか、一生懸命な様子。特に奥の子スズメは、羽が開くほどに体に力を入れていることが伺えます。

最近ではスズメが減っているという話もありますが、今も昔も変らない母子の姿と、日本の風景が重なって感じられる一枚です。

 

 

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麗らかな春の光景を描いた一枚。けれど、これも「輝く花」同様に異国情緒を感じます。それは、描かれている長く美しい尾を持つこの青い鳥、山娘(やまむすめ)が台湾固有種の鳥であることに恐らく由来するでしょう。その一方で、山娘はスズメ目カラス科に属しているため、顔の雰囲気もどこか馴染み深いような印象です。ちなみに山娘は雌雄同色とのこと。鴛鴦のように雄だけ美しかったら、「山娘」ではなかったかも知れません。桃の花の入り方もデザイン的で華やいだ印象の、人気の高い作品です。

 

 

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「春野」

暖かな陽ざしに目覚めた虫たちに掘り起こされた、ふかふかと柔らかな大地。そこへ花ひらいたスミレは、さも居心地良さそうに春の風にそよいでいます。

美しい朱色のノドを持つ野駒ですが、こんな可愛らしい小さな体でも、実は立派な渡り鳥。北海道などで見ることができます。若草色の画面は、飾るだけで室内を優しい雰囲気で包んでくれそうです。

 

 

 
日本経済新聞社ほか主催「上村松篁展」が、京都と富山にて巡回開催中です
●京都展 2014年5月27日(火)=7月6日(日) 京都国立近代美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町(岡崎公園内)

●富山展 2014年7月11日(金)=8月10日(日) 富山県水墨美術館 展示室1・2 富山市五福777