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うらめしや~、冥土のみやげ 展

東京藝術大学大学美術館で9月13日(日)まで開催中の

うらめしや~、冥途のみやげ」展 ―全生庵・三遊亭圓朝 幽霊画コレクションを中心に― に行ってきました。

7月22日から開催されている同展は、夏の時期に涼しさを感じられる(?!)幽霊や恨みをテーマにした大変めずらしい展覧会。その中でも個人的に楽しみにしていたのは、なんといっても9月1日~13日で期間限定公開されている上村松園筆 「焔」!

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展覧会会場では最後のハイライトでしたので、はやる気持ちを抑えつつ数々の「幽霊画」の名品をじっくりと堪能してきました。

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I 圓朝と怪談

II 圓朝コレクション

III 錦絵による<うらみ>の系譜

IV <うらみ>が美に変わるとき

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幕末から明治にかけて落語界で名声を博し、なかでも怪談を得意とした噺家の三遊亭圓朝(1839-1900)ゆかりの50幅が菩提寺である台東区谷中の全生庵に所蔵されています。今回の展覧会ではその圓朝コレクションの幽霊画を中心に、上記四章の構成で展示されています。

1章では、重要文化財・鏑木清方の「三遊亭圓朝像」、三遊亭圓朝演述・若林?蔵筆記(1884年・日本初の速記本)「怪談牡丹燈籠」などにまず惹きつけられます。

2章では、川鍋暁斎「幽霊図」、洋画家・高橋由一「幽冥無実之図」、柴田是真「桟橋の幽霊」、1906年作・鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」をはじめとした巨匠らが描く生々しい幽霊画はジャンルや様式を越えた表現力に圧倒されます。

3章では、浮世絵師・葛飾北斎「さらやしき 百物語」、歌川国芳「於い岩ぼうこん」などの錦絵で、親しみやすく現代の“お化け”を連想させるようなユーモアを感じる作品が楽しめました。

4章の最終章では、様々な演出を駆使して「うらみ」の表現に洗練を加えてきた『能』の世界にもクローズアップしています。上村松園が師事した鈴木松年の描く幽女「見返り幽霊」、曾我蕭白が描いた“鬼女”や“狂女”はただ恐ろしいだけではない、うちに秘めたものがなしさを感じさせる作品。「柳下鬼女図屏風」・「美人図」

そして圧巻は、ラスト!

大きさが190cm以上もある上村松園唯一の“凄艶な絵” ・・・・・『焔』

 

激しすぎる女性の情念が美しすぎるほどに表現されたこの作品に息をのんで会場をあとにしました。

 

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