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三輪龍氣生の陶 命蠢く

港区虎ノ門の閑静な高台を目指し、街路樹に目をやりながら坂道を上ると、大正時代に建てられた文化財の洋館や蔵などが日本庭園を囲むように立ち並ぶ、智美術館にたどりつきます。

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「非日常の雰囲気にまで昇華した環境で作品を鑑賞できる場にしたい」という設立者・菊池智氏の想いが細部にまでいきわたる美しい佇まい。玄関エントランス正面には、書家で”墨象”(ぼくしょう)と呼ばれる抽象画でも世界的に高い評価を受けた、篠田桃紅氏(1913-2021年)が制作した作品「ある女主人の肖像」が訪れる人々を迎えてくれます。

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昨年訪れた山口県立萩美術館・浦上記念館で、想像を超えるスケールの陶芸作品の数々に出合った興奮が冷めやらぬまま、現在開催中の、三輪龍氣生(みわ・りゅうきしょう/ 1940 -/本名 ・龍作、十二代休雪)先生の個展を鑑賞しました。

【主催者の言葉】 陶によるシンボ リックかつ具象的な造形で、その時々の自身の心情を形にしてきました。率直ともいえるそれらの作品は、生命への喝采、 官能の歓び、 苦悩、死についての考察、祈りといった人間の本性と い える普遍的なテーマを示します。三輪は江戸時代から続く萩焼の名門陶家に生まれ育ちますが、茶の湯の世界で親しまれる萩焼の伝統に立脚す るというよりも 、やきもので自己を表現するために、既存の概念にとらわれない 自由な制作を求めます。彫刻的なアプローチで成される造形は頭蓋骨や乳房、苦悶の胸像や鷲など具象的で、自身 の死生観や憧憬、情念が投影されています。三輪はこの造形にやきもの ならではの 質感や量感、 自身を育む萩の風土や伝統 を昇華させて制作を深めると同時に個性を表現するのです。そして、作品に立ち上がる圧倒的な生命感は、鑑賞者の内奥に潜む感情をも刺激し、命に訴えかけます。

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三輪龍氣生先生の作品は、オブジェや壺、茶陶に至るまで、すべてに自身の思想を内在しています。ひとつとして、既成の概念にとらわれた作品がありません。常に自由で、我々の想像を超え、強い生命力を放ち、ロマンを秘めています。ゆえに、鑑賞者もその魅力をそれぞれの受けとめ方で楽しむことができるのでしょう。

『三輪龍氣生の陶 命蠢く』♥ <智美術館>

Ceramics Miwa Ryukisho

Stirrings of Life

● 会期:2021年4月17日(土)-8月8日(日)

※会期が8月8日(日)まで延長されています


● 会場:菊池寛実記念 智美術館 

〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-1-35西久保ビル

TEL:03-5733-5131(代表)

● 時間:11:00-18:00 ※入館は17:30まで


● 主催:公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社

※ご来場の際は、開催についての最新情報をご確認のうえお出かけください。

https://www.musee-tomo.or.jp/exhibition/

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