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日経アートからのお知らせ

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富士くらべ-青・赤・白-

今年、富士山は昨年より21日も早く、平年比では25日も早く冠雪したそうです。

過ごしやすい季節ですが、くれぐれもお腹は冷やさないようにしましょう…!

(9/24追記:9/20に富士山山頂の気温が冠雪前よりも上がったため、この記録は見直されるそうです)

 

本日は富士山の作品をご紹介します。

定番ですが、王道ですね。

 

 

 

 

葛飾北斎「凱風快晴 藍摺版」「凱風快晴」額装2点セット【復刻木版画】

 

いわゆる「赤富士」と聞いて思い浮かべるのは、

北斎の「凱風快晴」ですが、その藍摺版が限定で制作されました。

二点並べてお飾りいただくと、対比をより一層楽しんでいただけます。

色合いのほか、空の様子、裾野のグラデーションなど、

見れば見るほどに、似た点・異なる点が発見できることでしょう。

他ではなかなか見られない、大変珍しい作品です。

 

 

 

髙橋浩規『天の川富士』【1点限り】

 

「天の川」は七夕のイメージがありますが、なんと秋の季語だそうです。

実は8月頃が一番高い位置にかかるため、最も見えやすいとのことなので

9月もなかなかの天の川シーズンのようです。

本作でも、富士山が冠雪しているのでちょうど今頃の季節かも知れません。

世界が神秘的なブルーに包まれる、ごくわずかな時間、

数多の星が輝く澄み切った空を、ひとすじの流星が横切っています。

すべてのものが寝静まり、時がとまったような世界の中で、

星のまたたきだけが自分に語りかけてくる…そんな幻想的な日本画作品です。

 

 

 

佐藤和喜『富士万才(ふじばんざい)』【1点限り】

 

うってかわって、こちらは活発な富士です。

この底抜けの明るさ、「よお、元気か?」と肩でも叩いてきそうです。

 

神やどる山、日本の象徴…などなど、富士にいだくイメージは人それぞれですが、

この富士図は、飾るだけで家のムードメーカーになるような雰囲気があります。

神々しさとは一味違う、前向きな力がみなぎっているような富士図ですね。

※ご注文のタイミングによっては売約済みの場合がございます。

※作品のお届けまでに約3週間お時間をいただきます。

 

 

 

 

木戸口善夫『黎明富士』

 

貴重な金沢箔をふんだんに使用した作品。

金箔はとても薄いため、繊細な表現に適している反面、取扱が非常に難しい素材です。

エアコンの風や、ものを近くに置いたくらいのわずかな風でもシワになってしまいます。

熟練の技術によって、1点ずつ仕上げられていますので、

間近で見るほどに、絵や版画とも違う、「箔」の存在感を堪能していただける作品です。

白富士の『吉祥富士』もございます、お正月飾りなどにいかがでしょうか。

 

 

 

奥村土牛『朝富士』【2点限り】

 

朝の富士図というと神々しい作品が多い中、この朝富士、たいへんに穏やかです。

突き刺すような眩しい光ではなく、朝ぼらけとも呼ぶべき柔らかな光は、

真っ白に冠雪し、厳冬の最中であろう富士すらも心を許してしまうほどに

優しくあたり一面を包み込んでいます。

 

大らかでのんびりとした気負いのない様子からは、

富士の寝起きの素顔のような、親しみやすさと癒しを感じることができます。

 

 

 

小谷野直己『富士波濤図』 【1点限り】

 

現代の日本画壇において「琳派」の流れを汲む作家、作品は少なくありません。

令和の時代においても、尾形光琳を筆頭とした装飾性の高さを重視した画風は息づいています。

この作品では、俵屋宗達の「松島図」を彷彿とさせる緑青の岸と松に、

勢いよくしぶきを上げる波濤、その奥に富士が描かれています。

 

ちなみに「青海波」という文様がありますが、扇状の線で描かれた波は、

横に動いているようにも、奥から手前に動いているようにも見えることから、

錯視を利用した文様でもあるそうです。

本図でも、青海波文を思わせる表現で描かれた波が所狭しとうごめいているような迫力を感じさせ、

波の「動」と富士の「静」が互いに引き立てあう様子が、 写実画とはまた異なる没入感をもたらしています。

 

また、青海波文が吉祥文として扱われているのは、

島国である日本では、海は魚介類など生きる上での恵みをもたらす存在であることは元より、

古来より新しく伝来するもの…新しい文化・知識、 そして宝物などは必ず海をわたってきたため、

貴ばれてきたことに起因するそうです。 (だから七福神は「宝舟」に乗っているのでしょうね!)

 

金箔や銀箔のほか、プラチナ箔、砂子までが使用され、絵の神々しさにさらなる輝きを与えています。

琳派の潮流と、伝統の技術、そして現代の感性が合わさった渾身の作品です。

 

 

いかがでしたでしょうか。

日本には大きな山脈・美しい名山がいくつもあり、名峰は富士山だけではありません。

ですが、歴代・最も多くの芸術家たちが心を奪われた山というのは、やはり富士山のように思います。

独立峰ならではの孤高感、裾野の曲線の優美さ… 周囲の樹海や湖などの環境も、富士山の魅力ですね。

古くより富士山があったからこそ、日本人の美意識が豊かに育まれてきたのかも知れません。