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小谷野直己(こやの なおき) 略歴

  • 1963年 埼玉県狭山市に生まれる
  • 1988年 東京藝術大学日本画科卒業
  • 1992年 神奈川県展・特別奨励賞受賞
  • 1998年 外務省・自治省作品買上
  • 2000年 秋の院展初出品入選
  • 2003年 日本美術院院友推挙となる
  • 現在 各地で個展・グループ展を開催

小谷野直己

富士波濤図

小谷野直己渾身の四曲一隻屏風。

琳派ならではの絵画的特徴は、素材、画法、装飾性、構図のすべてにおいて大胆さと繊細さを兼ね備えた強い個性が発揮されているところにあります。現代の日本美術にあって最も純粋に琳派を受け継ぎ、さらなる琳派の未来像を求め続けてきた小谷野直己は、自己の画業の集成を試みるべく、これまでにない大作に挑み、渾身の熱意で本作品「富士波濤図」を完成させました。  煌びやかな金箔地の画面両端に老松生える緑青の岸壁を配し、浪の花を散らしながら逆巻く波濤の彼方には、金雲たなびく富士の麗姿を浮かび上がらせています。絢爛かつ壮麗な圧倒的優美さが映える畢生の力作です。波を表現する銀線上には銀箔やプラチナ箔を焼き合わせ細く直線上に切った截金(きりがね)を蒔き、純白に冠雪した富士の裾野には箔を大小様々な大きさに細粉化した砂子(すなご)を蒔くなど、従来工芸に使われてきた琳派技法まで絵画に加えることで、先鋭的な装飾性を誕生させ、これまでにない冠絶なる絵画空間を創出させています。現代の日本人の心の琴線を震わせてやまない小谷野芸術の真骨頂が存分に発揮された、まさに次代に残すべき名品と言えます。

富士の裾野と空にグラデーションを施した作風は、小谷野直己の「不二」作品中でも異色のもの。裾野と雲が渾然と溶け合い、雲海に浮かび上がる富士の姿が印象的に純白な輝きを見せています。新たな琳派を追求し続ける小谷野芸術にあって心境地の気迫が感じられる作品です。天地に引かれた銀の棒線は、日本画の霞線を思わせますが、小谷野直己流に創意を凝らした富士に合わせた独特な装飾です。透明感のある白い積雪の中にも雪の断層が描き分けられ、現実の情景では遭遇できない幻想的な配色の中で、静謐な富士の意匠が荘厳な世界を創出しています。

限定 一点限り
サイズ 182.0×254.0×3.5cm
用紙 紙本
価格 3,850,000円(消費税10%込)
その他

落款・共シール

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